コミッショニングレター Vol.17 No.2(2月号)

2020/02/07掲載

新春座談会

座談会出席者

中原信生 建築設備コミッショニング協会 名誉理事長

柳原隆司 同上 副理事長

岡敦郎  同上 企画運営委員

田上賢一 同上 企画運営委員

三浦克弘 同上 企画運営委員

大石晶彦 同上 コミッショニングレター編集長

 

司会: 

皆様、新年あけましておめでとうございます。本日はコミッショニングレター恒例の新春座談会へご参加下さり、誠にありがとうございます。

今年は東京オリンピック・パラリンピックの開催、5G通信の商用利用開始、アメリカ大統領選挙など話題が多い年となりそうですが、先ずは年頭にあたって皆様の抱負や社会に期待することなどをお聞かせいただきたいと存じます。

 

大石晶彦

今年注目しているのは5Gの商用利用開始です。4Gの10倍の通信量が実現できるそうですので、世の中が変わるように思います。例えば車1台、1台の位置情報を発信分析するシステムを構築すれば、あらゆる道路の渋滞情報が瞬時にわかるでしょうし、家庭の電力メータの情報を集めることができればコージェネレーション設備などの高効率分散電源システムが普及するように思います。ただ、膨大な情報が国家や通信企業に集約されるため、悪用されないか不安が残ります。

柳原隆司

コミッショニングに利用可能なデータはもちろん多いほうが良いと思いますが、その値の正確さや安定性がより重要だと思います。5G時代になって各種センサからのデータが大量に安く得られることは利点です。しかし、建築設備に係るデータは量よりその正確性、安定性なのです。5G対応の各種センサが開発されることを期待しますが、そこから得られる大量のデータをAI等を利用して、実際の建築設備の動きが正しく把握できて初めて省エネルギー・省資源が達成できるのだと思います。

 

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司会

今年は「パリ協定」が実施される年ですが、昨年末に開催されたCOP25でも各国の足並みがそろいませんでした。また、日本は脱石炭が遅れているという理由で、世界の環境団体でつくる「気候行動ネットワーク」の「化石賞」に選ばれました。皆様どのようにお考えですか?

岡敦郎

ドイツのシンクタンク「ジャーマンウオッチ」による地球温暖化対策の2019年の国別評価では、日本は51位で5段階評価の最低グループに位置するとのことです。所謂レイティングを額面どおりに受け取る必要はありませんが、日本は世界からこのように見られているということなのでしょう。COP25において、ペットボトルのリサイクルを日本は80%も行っているとのアピールも、世界からは好ましい評価は得られませんでした。そもそも容器や包装の脱プラスチックが課題であるようです。最近の明るい話題としては、マイクロプラスチック対策で、植物由来の原料で容易に分解されるレジ袋が製品として世に出るとのことです。あらゆる産業分野でこのような環境問題の解決に向けた取り組みと対策の実現を期待したいものです。

田上賢一

日本は環境問題を真正面から捉え、省エネ推進を国内のみならず海外にも展開している中、世界からこのように評価されるのは寂しい限りだと思います。日本政府として、現在日本が進めている環境負荷低減活動をもう少し定量的に世界へアピールすべきではないでしょうか。

三浦克弘

私は既存設備の更新には日本が持っている省エネ技術が活用できると思います。一方で、国際的な期待に、十分に答え切れていないと忸怩たる思いを感じます。

柳原隆司

一昨年、吉田理事長と一緒に米国のコミッショニング事情調査のため訪米しましたが、バブル崩壊後の失われた20年(30年?かな)の間に日本の省エネルギー技術がかなり立ち遅れてしまったなと実感しました。どの分野でも生き残ることに必死で新しい技術開発やそうした発想が抑え込まれてしまったからではないでしょうか。ノーベル賞もしかりですが建築設備、特に空調システムの技術開発がおろそかになっていたように感じます。現在、一番の問題は外気取入れとそれに伴う室内温湿度制御だと思います。外気量は多くても少なくても問題を起こします。空気質の確保と省エネルギーは矛盾する概念です。この2つを両立するためにはかなり精緻な空調システムとその制御が必要になります。現在、日本の還気一括のCO2制御では不十分です。やはり外調機による単独換気システムが必要だと思います。つまり外気取入れと室内温湿度制御は目的が異なるのですから別システムとすべきだと思います。

大石晶彦

「化石賞」に関して、恥ずかしながらそのような不名誉な賞があることを知りませんでした。国際的に日本は省エネでは最先端を行っているという認識だったので残念です。COP3の京都議定書の時代とは隔世の感があります。日本には世界を引っ張るぐらいの行動力を示して欲しいですね。

 

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司会

「パリ協定」で目標とする「平均気温の上昇を産業革命前に比べて2度未満(できれば1.5度)に抑えるという長期目標」の実現が危ぶまれていますが、すでに日本においては超大型台風の上陸や局地的な豪雨など地球温暖化現象が原因と思われる自然現象が多発しています。今まで以上にCO2排出量の抑制が急務の課題となっているように思いますが、いかがでしょう。

中原信生

16歳の環境運動家、グレタ・トゥンベリさんの実行力には驚かされる、というより、その、今の大人社会は未来の人類の生存環境を守る行動を何も起こしていない、という主張の正論には脱帽です。その世界規模の若者のデモ行進、香港でも若者中心の、中国の習強権政権を相手取った自由民権デモの規模の巨大さとその勇気に驚愕します。その運動は台湾にも飛び火しました。韓国も異質ではありますが若者が立ち上がっております。力無く、老醜を晒すのみの我が身を恥じます。それにしてもこの世界的規模の異常自然現象を実感しようとしないトランプ大統領(個性)や、パリ協定への対応を通じて実質的にこれに追随する安部政権(行政)の悟性はどうなっているのでしょう。

岡敦郎

グレタさんに対してトランプ氏やプーチン氏などをはじめとする主要大国の指導的立場の人々は一様に世の中を分かっていない、経済学を勉強しなさいとか言って子供扱いしています。世界中が自国の経済優先で正論が通らないのが悲しいかな現実の世の中ですが、地球(環境)ファーストはすなわち人間ファーストであると思います。なんせ、人間を含む生命体は地球そのものと一体化しているわけですからね。世界各国の指導者には、若者の地球環境問題への真摯な憂いと怒りに対して虚心坦懐に耳を傾けて地球ファーストで実効性ある行動を直ぐにでも起こしてもらいたいと思います。

田上賢一

素直に自国の利益優先で考えるのではなくて「地球を守ろう!!」という考えに立てば、トランプ大統領を始めとする超大国の長の行動や発言は有り得ないと思います。地球温暖化をもたらし、昨今の異常気象の原因である我々人間は、神様からの警鐘を真摯に受け止め、世界が「ONE TEAM」となって行動すべきだと思います。

柳原隆司

省エネルギー・省CO2のためにはCOP21でもうたわれたように需要サイドの電化、省エネルギー化と供給サイドの発電の高効率化や再生可能エネルギー化によりCO2発生量を削減しなければなりません。私たち建築に関係するものとしては需要サイドの電化や省エネルギー化に努めなければならないと思います。私たちが順守すべき建築省エネルギー法は残念ながらザル法です。大した努力もしないで基準をクリアーできてしまうからです。関係者の自主努力に期待したいと思います。

三浦克弘

地球が太陽からのエネルギーに頼りながら気候変動を繰り返してきた事は事実としても、過去には化石燃料を多量に消費した時期はありません。経験の無い現在のエネルギーバランスの結果を楽観的に予測するのは不安です。

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司会

今年から日本においても5G通信の商用利用が開始されます。コミッショニング技術にも影響があると思うのですが、今後、どのような技術が発展するもしくは発展してほしいと思われますか。コミッショニングに直接、関係がないと思われる技術でも構いません。

大石晶彦

コミッショニングにおいては膨大な建物の運転データを収集、分析することが必須となります。既存建物のコミッショニングを行う際に、中央監視ポイントが無いために外付け計測機器とパソコンを設置することも多いと思いますが、5G通信を利用したセンシングシステムとクラウドサーバーを利用したデータ収集システムがあれば、既存建物のコミッショニングも容易になるのではないかと思います。

三浦克弘

コミッショニングではテンポラリ計測が必須だと感じています。今までは建物の中で閉じていた計測システムが建物の外に出て、オフサイトで解析出来る様になると期待しています。一方で、建物内で有線だった過去の計測システムでは意識せずにすんだデータセキュリティが気になります。多量のデータを扱うAIの影響で、解析に関わるデータサイエンスに注目が集まっていますが、安全に関わるデータセキュリティも意識しなければいけないと思います。

岡敦郎

ドラエモンの「どこでもドア」ではありませんが、任意の場所で計測可能な「どこでもセンサ」のシステムが安価で容易に構築できると計測・データ収集・分析行為の利便性が飛躍的に高まりますね。既存コミッショニング導入のハードルがとても低くなるものと思います。また、IoTAIの技術の導入も進んでいますが、現状の自動車の自動運転レベルにまで、早く到達してもらいたいですね。高級車ではなく標準的な車でも様々な自動運転や制御装置が実装されています。昔よりかなり進歩しましたが、家電や自動車の進歩発展に比べて建築設備の機器類や自動制御システムは、まだまだ遅れています。

田上賢一

情報化社会では、手元にデータを持たないクラウド化が増えるに連れ、通信速度が問題視される中、次世代と言われた5G通信の運用開始は世界の動きが加速度的に早くなると思います。現状の4GLTEの通信速度の100倍は早くなるとか。CxTEに求められる「データ整理・分析力」は、働き方改革や生産性向上が叫ばれる中、この5Gは朗報だと思います。

柳原隆司:

コミッショニングに必要なデータに求められる特性は正確性と安定性です。その意味からすると現在の4Gが安くなる方がありがたいと思います。建築設備データはいかに膨大であっても画像転送に比べれば大したことはないので安価な利用料金が適用されることが望まれます。 

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司会

BSCAでは昨年、コミッショニングの更なる普及を目指して意見交換などを行いました。今後、コミッショニングを広く普及させるためにはBSCAとしてどのような活動が必要とお考えですが?また、行政にどのような行動を求めますか?

大石晶彦

昨年、ゼネコンの方にコミッショニングの普及に関して、ヒアリングを行いました。「コミッショニングに対するフィーを顧客に理解していただくことが困難」との意見が多数聞かれました。「コミッショニング」は設備設計、設備施工とは別の行為であることを世間一般に認識していただくことが必要と感じました。

中原信生

BSCA発足の当初から、コミッショニングは設計・施工プロセスとは異質の、それ自体が高度の技術力と正義感に裏付けられた独立の行為で、それにふさわしい報酬が直接に発注者より支払われなければならない、と主張してきました。それを、現行の金銭授受システムの中で処理しようとすると、中途半端な、低品質な性能検証行為に終わってしまい、その価値も埋没させてしまうのです。学会のコミッショニング委員会発足の20周年記念に、もう一度初心に戻りませんか。そのためには現実に独立プロセスとしてのコミッショニングプロセスを適用して成功した例をその実績を含めて、行政の人にも目につくように、大々的に顕彰することも考えることです。応募条件を厳密にしてコミッショニング協会賞の創設などはいかがなものでしょう。

岡敦郎

コミッショニングの普及にはいろいろなアプローチがあると思います。コミッショニングの好例を積み重ねるとともにその有用性をアピールすることで、行政や民間のオーナーに理解してもらうことを地道に行っていかねばならないと考えます。その意味ではまだまだBSCAの先導的コミッショニング事業の実施が重要であると思います。また、コミッショニングに関わるコストの問題がありますが、統計的な把握をするうえで、一般のコミッショニング事業者による一定程度の数の実施例が必要と思います。そういった意味では、コミッショニングのコストや費用対効果についての評価が固まるには、それなりの年数を要するのではないでしょうか。

柳原隆司

世の中が権力者の言うがままになっているような気がします。簡単に前言を翻すし、明らかな嘘もまかり通っています。不都合なことは焼却、消去してはばからないし、世界的に第三者性が重要になってきていると思われます。私たちは工学者としてコミッショニングに関してもこの第三者性を重視して地道な活動を継続するしかないのではないでしょうか。

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司会

冒頭に申し上げました通り、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。東京オリンピック・パラリンピックの開催に期待することがありますか。

柳原隆司

電気設備や空調設備、給排水設備がこうしたイベントの際にどのように使用されるのかを詳細に計測すべきだと思います。瞬時負荷や同時使用率等のデータベースを構築する必要があると思います。

今後開催されるオリンピック・パラリンピックや開催が予定されている大阪万博にもそうしたデータが必要でしょう。私たち建築設備に関係するものとして地球環境保護のためにもこうしたデータを活用して過大設計を戒めるべきではないでしょうか。

岡敦郎

国を挙げての一大事業ですから、間に合わせねばならぬとイケイケドンドンの調子で進められました。前回の開催時(1964年)の東京大改造は日本そのものを大きく変えましたが、良い面もあれば反省すべきこともありました。復興や発展途上ではない今回の開催は、大会運営や会場の新築建物の在り方を含め、全体として日本社会の成熟度が問われるものと思います。建築に関して云えば、まずピーク時を含めた建物の運用及びエネルギーや水の使用実態をキチンと計測してデータ化しておくことが重要ですね。更には最適化に向けたチューニングを行う必要がありますが、発注者である国や東京都にはCO2排出削減対策に向け、率先垂範して運用時におけるCxプロセスを導入してもらいたいものです。大型建物を建てるだけで、後は野となれ山となれの次世代にお任せではいけません。

 

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司会

皆様、本日はありがとうございました。まだまだ言い足りないところがあるやも知れませんが、時間の都合上これにて終了させていただきます。今年一年が皆様にとって、またBSCA会員の皆様にとっても良い年になることをご祈念申し上げます。

第16期通常総会案内

協会の第16期通常総会と講演会および技術交流会を下記の通り開催いたしますので、ご案内申し上げます。総会の詳細と講演会の内容については、決定次第ホームページで公開いたしますので、しばらくお待ちください。

 

総会・技術交流会

日時     :2020512日(火)1330~(受付13:00~)

総会会場   :東京大学 山上会館 大会議室

        (東京メトロ丸の内線、都営大江戸線「本郷三丁目駅」から徒歩で約15分)

技術交流会会場:同上 地下1階食堂

住所     :〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1

山上会館ホームページ:https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html

 

特別講演(1500~)

講演1   髙浦 敬之 氏

(京都駅ビル開発株式会社)

講演2   金田一 清香 氏

(広島大学大学院工学研究科 建築学専攻准教授)

■ 問い合わせ先

NPO 法人建築設備コミッショニング協会

 bsca_mail@bsca.or.jp(アットマークは半角に)

 

 

東京大学 山上会館

CxTE講習会(岡山) 開催報告

CxTE岡山講習会は、1月22日に岡山駅前の貸会議室にて行われ、小雨の降る中、12名の受講生が熱心に講習を受講されました。中国地域では、初めてのCxTE講習会の開催となり、中国、四国、九州から参加者が集まりました。

今年度の講習会も昨年度までと同様に、CxTEの持つべき資質と技能についての講義と必要な技術に関する演習を実施しました。プログラムとしては午前中にCxTE-A講習を西山氏(日建CM)、中根氏(関電エネルギーソリューション)、大石氏(大林組)が行いました。その後、昼休みを挟んで午後の最初にCxTE-AおよびBに共通する全体講習を木虎氏(関西電力)、CxTE-B講習を國吉氏(日建設計)、松下氏(コミッショニング企画)、藤江氏(関電エネルギーソリューション)が行いました。

受講者数はCxTE-AとBの受講者が9名、CxTE-Bのみの受講者が3名、合計12名が受講されました。

受講者からは「これまでの計測業務は経験で行っていたが、講習を受けることで理論等を理解することができた」、「講師の実体験に基づく補足説明が非常に良かった」、「解析ツールについては、帰って復習し使いこなせるようになりたい」などのコメントがありました。

受講者には、修了証書が後日に発送される予定です。当協会ではCxTEが世の中に広く認知され、その需要が高まることを目指して、CxTEの経歴を公開する登録制度を運用しています。昨年度までに61名の方が登録されています。登録内容はCx業務に必要となる人的リソース情報として公開しております。(右上写真は講習会当日の様子)

 

CxTE登録申請並びに登録者リストに関しては下記の協会ホームページを参照ください。

  http://www.bsca.or.jp/qualification/cxte.html

 

シンポジウム、見学会のご案内

◆一般社団法人 日本建築設備診断機構(JAFIA) 第11回シンポジウムのご案内

一般社団法人日本建築設備診断機構(JAFIA)では、広報活動の一環として毎年公開シンポジウムを行っており、今回で通算33回、一般社団法人としては第11回目の開催となります。

今回は「建築設備のコミッショニング、IoT・ICT・AIの活用」をメインテーマとして、建築設備のリニューアル、施設運用に関する事例および最新の技術を活用する事例をご紹介し、皆様に有益な情報をご提供することを目的として企画しております。BSCAの吉田理事長の「京都駅ビル熱源・空調設備省エネ改修-」に関する発表も行われます。お申し込みは下記のホームページよりお願いします。

http://jafia.jp/

 

テーマ:「建築設備のコミッショニング、IoT・ICT・AIの活用」

日 時:令和2年2月26日(水)13時15分~17時(12時30分受付開始)

場 所:東京ガス 本社2階大会議室(東京都港区海岸1-5-20)

参加費:JAFIA会員・協賛団体会員1名様5,000円(税込)

一般参加者 1名様8,000円 (税込)

主 催:一般社団法人 日本建築設備診断機構(JAFIA)

 

◇プログラム

13:15-13:20( 5分)

会場案内等

13:20-13:30(10分)

主催者挨拶 JAFIA会長 石塚 義髙

13:30-14:00(30分)

①「官庁施設の建築保全行政の動向」

国土交通省 大臣官房官庁営繕部計画課 保全指導室 室長 伊藤 誠恭 講師

14:00-14:55(55分)

②「コミッショニングで100年建築を目指す-京都駅ビル熱源・空調設備省エネ改修-」

NPO法人建築設備コミッショニング協会理事長 京都大学名誉教授 吉田 治典 講師

(休憩15分)

15:10-16:05(55分)

③「ビル・施設分野におけるIoT/ICTの活用」

ダイダン㈱ イノベーション本部 技術研究所 IoT推進課 主管研究員 前園 武 講師

16:05-17:00(55分)

④「住宅・建築物におけるIoT、ICT、AI技術の防災・減災への展開」

国土交通省 国土技術政策総合研究所 住宅研究部長 山海 敏弘 講師

17:00 シンポジウム終了

 

 

 

◆一般社団法人関西ESCO協会主催 中之島フィステバルタワー見学会のご案内

一般社団法人関西ESCO協会主催で「中之島フィステバルタワーの学会」を2019年2月19日(木)に開催します。BSCAではこの見学会を後援いたします。皆様、奮ってご参加ください。

お申し込みは下記のホームページよりお願いします。

http://www.osakaesco.jp/

 

テーマ:「中之島フェスティバルタワー」見学会

日 時:2020年2月19日(水)14:00-16:30(予定)(受付13:40~13:50)

場 所:中之島フェスティバルタワー(〒530-0005 大阪市北区中之島2-3-18)

参加費:正会員・特別会員:一人目無料、二人目以降1,000円/人 

賛助会員:1,000円/人一般:2,000円/人

(*後援団体会員は賛助会員価格と同じとして、1,000円/人)

主 催:一般社団法人関西ESCO協会

後 援:特定非営利活動法人建築設備コミッショニング協会

 

◇中之島フェスティバルタワー概要

建築主:㈱朝日新聞社

設計・監理:㈱日建設計

施工:㈱竹中工務店

工期: 2010/1~2012/10(34カ月)

建設規模:地下3階、地上39階

延べ床面積:146,212m2

最高高さ:199.89m

その他:CASBEE Sランク

耐震:免震ゴム、オイルダンパーにより耐震Sグレード実現

省エネ技術:河川水利用空調システムでCO2排出量を約40%削減、全館LED照明の採用等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

活動実績 活動予定 他

◆協会活動実績 (2020/01)

2019年度 CxTE岡山講習会  1月22日(水)

 

◆協会活動予定 (2020/02~2020/03)

2019年度 第5回 企画・運営委員会  2月27日(木)

 

◆編集長より

1月も終わろうとしていますが、記録的な暖冬の影響で「各地のスキー場が雪不足で営業できない」や「野菜の成長が早すぎて出荷時期が早まり、値崩れして農家が困っている」などのニュースが頻繁に流れています。実感としても今年は例年より一段と温かいように思います。これも地球温暖化の影響でしょうか。新春座談会でも話題となりましたが、二酸化炭素排出量削減=地球温暖化防止に対して、皆が真剣に取り組むことが必要だと思います。

 

 

◆編集者より

日々の生活でも仕事でも、私は自分が体験していることを「普通」と思ってしまいがちです。しかし、人の意見を聞くと、自分が体験していることが「普通でない」と感じることが多々あります。自分を外から眺める第三者の目を持つこと、これが集団(Society)に参加する意義なのでしょう。新春座談会に参加して、改めてSocietyの役割を感じました。

 

 

◆企画制作

 編集長:大石(BSCA企画運営委員)

 編集:三浦(BSCA企画運営委員)

 WEB版作成:小澤(BSCA事務局)

 

※本誌に掲載した著作物の著作権は、特定非営利活動法人建築設備コミッショニング協会が所有します。許可無く複写転用することをお断りいたします。

お問合せメール:bsca_mail@bsca.or.jp(アットマークは半角に)

 

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