コミッショニングレターVol.19 No.12(12月号)
2022/12/16掲載
2022年度 Cx事例シンポジウムin中部
BSCAでは2023年1月20日(金)に2022年度BSCA Cx事例シンポジウムin中部 「ZEBとコミッショニング」を開催いたします。
シンポジウムでは基調講演として、ZEBのコミッショニング手法、特に機能性能試験に関する講演、そしてコミッショニングプロセスの適用についての講演を行う予定です。また、ZEB事例として小規模オフィスZEBとゼロ・エネルギー・スクールを紹介いたします。奮ってご参加ください。
◆開催日程:2023年1月20日(金) 13:30~16:45
◆開催場所:ウインクあいち13階1301会議室
(〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
◆定員 :90名(現地:35名、WEB:55名)
◆参加費 :5,000円(正会員・賛助会員)、10,000 円(一般)、1,000円(学生)
◆申込締切:2023年1月13日(金)
◆主催 :建築設備コミッショニング協会
◆プログラム
司会者:鵜飼真貴子(名古屋大学大学院)
13:30~13:40 ご挨拶と趣旨説明(田上賢一(BSCA理事))
13:40~14:10 基調講演1
ZEBのCx手法 ZEBシステムの機能性能試験標準仕様の提案
(東洋熱工業(株)上谷勝洋)
14:10~14:40 基調講演2
新築建物のCxプロセスの適用 NTTファシリティーズの新大橋ビルの新築設備Cx適用の考え方
((株)NTTファシリティーズ 渡邊剛)
14:40~14:50 質疑応答
14:50~15:00 休憩
15:00~15:30 ゼロ・エネルギー・スクール 瑞浪北中学校
(日建設計(株) 佐藤孝広)
15:30~16:00 小規模オフィスにおけるZEBの計画と運用
(丸水設備(株)水野孝政)
16:00~16:45 パネルディスカッション
司会:山羽 基(中部大学工学部建築学科)
参加者:前出講演者、奥宮正哉(名古屋産業科学研究所)、田中英紀(名古屋大学)
お申し込みは下記URLよりお願いします。
http://www.bsca.or.jp/event/?p=1680
2022年度BSCAシンポジウムin関西
BSCAでは2023年2月15日(水)に「コミッショニングの推進を目指して― 2022年度BSCAシンポジウムin関西 」を開催いたします。
シンポジウムではコミッショニングに必要な技術・ツールとして今後不可欠となる様々なアプリケーションに関する研究紹介、ならびにCx事例紹介を行います。
奮ってご参加ください。
◆開催日程:2023年2月15日(水) 13:30~16:55
◆開催場所:TKPガーデンシティー京都タワーホテル
(京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1 京都タワーホテル)及びWEB配信
◆定員 :現地:30名、WEB:80名
◆参加費 :5,000円(正会員・賛助会員)、10,000 円(一般)、1,000円(学生)
◆申込締切:2023年2月11日(土)
◆主催 :建築設備コミッショニング協会
◆プログラム
13:30~13:40 趣旨説明 BSCA理事長・京都大学名誉教授 吉田治典
13:40~14:10 講演1
スマートビルのためのアプリケーションとメタデータ・プラットフォーム
活用の期待(東京大学・宮田翔平助教)
14:10~14:35 講演2
クラウドを用いた統合ワークプレイス管理の実現について
(パナソニック㈱ 谷川匡・鈴木勇至)
14:35~14:45 休憩
14:45~15:10 Cx事例1
立命館慶祥中高熱源空調改修プロジェクトのトータルコミッショニング
CMT 松下直幹(㈱コミッショニング企画)
発注者 坂本英彦(学校法人立命館)
15:10~15:35 Cx事例2
ゼネコン主導のインハウスコミッショニング事例(須磨水族園リニューアル工事)
Cx発注者/設計者 前田龍紀(㈱竹中工務店)
15:35~16:00 Cx事例3
髙島屋グループのコミッショニング展開(全店舗の既存・新築・継続Cx展開)
発注者 清沢知成(東神開発㈱)
16:00~16:10 休憩
16:10~16:50 質疑応答・パネルディスカッション コーディネーター:前出 吉田治典
お申し込みは下記URLよりお願いします。
ヒートポンプ研究会での講演について
2022年12月2日(金)15時~17時、中国電力「ヒートポンプ研究会:第81回サロン」(広島市中区 中国電力小町クラブ)において「建築設備コミッショニングに関する講演会」が開催されました。
「ヒートポンプ研究会」は1983年にヒートポンプシステムの普及促進のために設立されました。現在も「2050年カーボンニュートラル社会の実現」に向けた脱炭素技術として重要度の高まるヒートポンプ技術の普及促進への取り組みを行っています。研究会の構成メンバーは総合建設会社13社、設計事務所9社、設備工事会社19社、メーカー24社、ビル管理会社2社、研究教育機関2校、電力会社1社であり、年3回の情報交換会(技術サロン)、会誌「ヒートポンプとその応用」の発行(年1回)、講演会・施設見学会(年1回以上)が行われています。今回は、ぜひ建築設備コミッショニング協会から建築設備コミッショニングの概要と事例紹介を行っていただきたいとの要望を受けて、「建築設備コミッショニングに関する講演会」が開催されました。45名が会場、17名がWEBで参加されました。
講演会では、吉田理事長より「コミッショニングの導入による熱源・空調システムのリニューアル」と京都駅ビル元常務取締役高浦氏より「発注者からのコミッショニングの薦め」の2題の講演と質疑応答が行われました。
講演①では吉田理事長よりコミッショニングの概要説明と京都駅ビル空調熱源リニューアルでの適用事例の紹介がありました。
講演②では高浦氏より発注者が覚悟をもって取り組むことにより、従来の「建築付帯設備」として建築の改修に追従して修繕費で対応するのではなく、資本費を用いて設備が主体的に投資回収できる設備更新が実施できたことについて報告されました。コミッショニングの手法を導入することにより、投資回収可能なリニューアルが実現でき、発注者に利益をもたらすことやこれが脱炭素時代のやり方であることが強調されました。
講演後の質疑応答も予定時間を超過して行われました。どのようにデータの信頼性を高めるのか?という質問には、わかりやすいポイント名称(記号)、番号を付けることが重要、つなぎ間違えが多いので、10%のランダムチェックを行うことで確認していったとの回答がありました。調査、改善の内容についての質問には、設計の問題(責任)を追及するのではなく、どのように改善していくかがコミッショニング目的であること、オープンマインドになる雰囲気を作っていくことが重要との回答がありました。また設計者への要望として、設計が終われば終了ではなく、施工・運用の段階に入っていってほしいし、設計者が運用に入っていくときの費用が支払われるシステムを作っていくこと、また設計の段階でシミュレーションを活用して、モデルベースでの設計していく、コンピュータモデルによるシミュレーションで性能検証を行うというマインドをもってほしいということに言及されました。
参加者のアンケート結果並びに講演風景を下図に示します。コミッショニングについて興味をもって聞いていただき、理解が進んだ有意義な講演会となりました。
活動実績 活動予定 他
◆協会活動実績 (2022/11)
2022年11月15日(火) ACSES/Cx公開ワークショップ(第7回)
◆協会活動予定 (2022/12~2023/1)
2022年12月7日(水) Cx事例シンポジウムin東京
2022年12月16日(金) 2022年度 第4回 企画・運営委員会
2023年1月20日(金) 2022年度 Cx事例シンポジウムin中部
◆編集長より
今年も残すところ1月となりました。ロシアのウクライナ侵攻や物価上昇、コロナ第7波など暗い話題が多い1年だったように思います。明るい話題として、コロナによる各種の制限が緩和され、対面で各種行事が開催されることになったことがあげられます。対面でのコミュニケーションが再開され、私の会社でも人間が直接、会話しコミュニケーションをとることの大切さが重要視されるようになってきました。対面とWEBのバランスが大切なんだということに気づいた1年でした。
◆企画制作
編集長:大石(建築設備コミッショニング協会 企画運営委員)
WEB版作成:小澤(建築設備コミッショニング協会 事務局)
※本誌に掲載した著作物の著作権は、特定非営利活動法人建築設備コミッショニング協会が所有します。許可無く複写転用することをお断りいたします。
お問合せメール:bsca_mail@bsca.or.jp(@を半角に)