コミッショニングレター2026年6月号(Vol.24)

2026/06/03掲載

第22期通常総会 開催報告

建築設備コミッショニング協会の第22期通常総会が下記の通り開催されました。

今年度の通常総会並びに講演会は、実会合・オンライン併用のハイブリッド形式で開催となりました。

また、講演会終了後に技術交流会を開催しました。

    日 時   2026513日(水)1400分 ~

 場 所  TKP新橋カンファレンスセンター ホール15B15階)

 

◆総会

22期総会は正会員237名のうち、総会出席者28(正会員)3(特別会員)と委任状提出者87名の合計115名で定足数(正会員1/3以上)を満たしており適法に成立しました。その後、以下の議案の審議がなされ、すべての議案が議決されました。

・第1号議案「第22期事業報告及び収支決算に関する事項」

  第22期事業についての報告と収支決算報告、ならびに監査報告がありました。

事業執行に対する収支決算報告がなされた後、適切に処理されているという監査報告があり、本議案が承認されました。

・第2号議案「第23期事業計画()及び予算()に関する事項」

23期事業計画案が説明されました。

事業計画案の説明後、予算についても説明がなされこれらが承認されました。

・第3号議案「役員の選任に関する事項」

理事再任に関する事項、監事再任に関する事項の説明があり、これらの事項が承認されました。

 

◆理事会報告

総会後に行われた理事会での決定として、奥宮理事長が理事長を継続し、赤司副理事長および山羽副理事長を継続することが報告されました。

第22期通常総会 講演会報告

◆講演会1

「ウェルネスオフィスの効果検証」

林 立也氏(千葉大学大学院工学研究院創成工学専攻建築学コース 教授)

 要旨

・労働市場の人材不足や働き方の変化を背景に、オフィス環境の改善(ウェルネスオフィス)は、重要な人的資本投資として企業価値の向上に位置づけられる。

・ウェルネスは身体・精神・社会性など7要素から成り、建築の性能向上はワーカーの環境評価の向上に直接・間接的に貢献する。

CASBEE-ウェルネスオフィス等を用いた分析により、環境評価の向上はワーカーの生産性やエンゲージメントを高め、ひいては不動産価値や株価にも好影響を与える可能性が示された。

・効果を最大化するためには単なる建物性能の向上だけでは不十分であり、運用面やワーカーの内発的動機との組み合わせが重要となる。

・企業戦略、人材戦略と連動した、継続的なコミッショニングの必要性が示された。

◆講演会2

IEAの役割と取り組み」

永富 悠氏(一般財団法人日本エネルギー経済研究所 計量分析ユニット)

要旨

   IEA(国際エネルギー機関)はOECDを中心とする33か国とEUなどで構成され、Governing Board(理事会)をはじめとする各種委員会やTCP(技術協力プログラム)を通じて活動している。

2015年のビロル事務局長就任以降、組織規模と事業範囲を拡大しており、石油備蓄対応だけでなく、重要鉱物やガス等のセキュリティ、脱炭素・ネットゼロに向けた議論へと関与を深めている。

・主な業務として「WEOWorld Energy Outlook)」等のレポート発信、ワークショップやキャパシティビルディング、統計・データ整備を行っており、無料公開の報告書やツールを通じて政策決定者や市場関係者の判断を支援している。

IEAの活動は市場分析や国際的な調整力において高く評価されている。一方で、加盟国がOECDに偏っている点や、勧告を政策実装することの難しさが課題として指摘されている。

第22期通常総会 交流会報告

◆技術交流会

 技術交流会では、奥宮理事長より総会を総括する挨拶とコミッショニングの展望が語られました。来賓の公共建築研究所 シニアアドバイザー時田氏より乾杯の発声があり、会員同士の交流を深める場として盛況となりました。また、協力関係団体からの来賓からもコミッショニング業務へ寄せる期待が述べられ、これをうけて、資格判定委員会 加藤氏(東京大学名誉教授)から、人材育成の充実が語られました。22CxPE資格登録者4名のうち出席3名が今後の抱負を語り、協会員と新たな親交をつくる場となりました。最後に、全協会員の発展を祈念し、赤司副理事長の挨拶で締めくくりました。

2026年度 CxTE講習会 開催のお知らせ

第15回となる講習会を、「Zoom」によるオンラインで開催いたします。機能性能試験や設備運転適性化などの検証業務を実行するCx専門技術者としての技能と資質を修得する講習会です。設備設計施工に携わる技術者、運転管理の技術者、エネマネ事業に携わる方、建築設備の勉強をされている学生の方等、全国各地からのご参加をお待ちしております。

 

第15回 BSCA CxTE 講習会 WEB開催(全国)

  講習日時 : 2026 7 17日(金)

  開催時間 : 9:0016:30 ZOOMを利用したオンライン講習会

  参加定員 : 60名 (ZOOM最大100名)

  参加費用 : 申し込みは当協会のホームページからお願いします

個人正会員:AB両方受講の場合 10,000円,AのみBのみ片方受講の場合5,000

※賛助会員企業からは2名まで受講費無料、3名目から上記の受講料となります。

一般   :AB両方受講の場合 20,000円,AのみBのみ片方受講の場合15,000

※学生の方 AB両方でも片方でも5,000

  講習会プログラム

講習項目

時間

講師

講習概要

受付

9:00-9:15

15

CxTE-Aに申し込まれた方の参加確認と通信状況確認

はじめに

9:15-9:20

5

司会進行:上谷勝洋(東洋熱工業)

スケジュール・留意事項等について

講習1

CxTE-A

講習

 

9:20-10:10

50

計測技術 

上谷 勝洋 (東洋熱工業)

TE-Aの業務全般の解説と、必要な計測技術とそのレベルを具体的に理解する。

10:15-11:05

50

性能検証事例(水系性能検証)

小野 永吉 (鹿島建設)

実際の空調システムにおける水系・空気系システムの例を示しながら、性能検証のためデータ分析手法についての具体的な技能について理解する。

11:10-12:00

50

性能検証事例(空気系性能検証)

田上 賢一 (新菱冷熱工業)

 

13:10-13:15

5

司会進行:上谷勝洋(東洋熱工業)

スケジュール・出席確認等

講習2

Cx過程

全体講習

13:15-14:00

45

TE-A,Bの定義

Cx業務過程全般について

上谷 勝洋 (東洋熱工業)

TE-ABの業務区分・要求技能についての概要と、Cxプロセス全般について、その基礎知識について解説し理解を求める。この講習はTE-ABとも受講が必須です。

講習3 

CxTE-B

講習

 

14:05-14:45

40

TE-B業務フロー概要

中村 北斗 (梓設計)

TE-Bは大量のデータを扱う整理・分析に加えて、シミュレーション技能も要求される。本講義ではTE-Bに課せられる資質を、可視化手法を通して理解する。

14:50-15:35

45

データ整理・可視化分析

山田 一樹(日建設計総合研究所)

Cx共通形式、データ整理業務フローを説明して、Cxにおけるデータ整理・分析業務の手順について、デモを通じて理解する。

15:40-16:25

45

シミュレーション技術

山田 一樹(日建設計総合研究所)

Cxでのシミュレーション活用の意義を解説して、デモを通じて内容を理解する。

* CxTE-Aは講習12CxTE-Bは講習23の受講が必要です。CxTE-ACxTE-Bの両方を受講することもできます。

 この講習は「建築 CPD 制度認定対象プログラム」「空気調和・衛生工学会CPDシステム」 対象プログラム

です。各CPD登録者は、受講会場の受付で、CPDの申告をしてください。

活動実績 活動予定 他

◆協会活動実績 (2026/5)

 2026513日 第22期通常総会、特別講演会、技術交流会

2026611日 2026年度BSCAシンポジウムin 関西

◆協会活動予定 (2026/62026/7)

 2026717日 2026年度CxTE講習会 開催 

 2026722日 2026年度第2回理事会、2026年度第2回企画運営委員会

 

◆編集者より

527日(水)にベトナム・ハノイで記録的な「熱波」が続き、この日の最高気温は41度に達した。同時にヨーロッパでも「熱波」の猛威で、フランスでは35.8℃を記しで死者7人、ロンドンでも35.1℃に達するなど、5月ではあり得ない高温が記録されました。亡くなった方もおられ、異常気象に驚きます。日本も寒暖差が激しくなっており、この先地球はどうなってしまうのか心配でなりません。

◆編集長より

   連休中に高知に帰省し、高知龍馬空港まで行ってきました。運良く、飛行機が着陸する時間だったので、飛行機の真下で写真を撮ることが出来ました。私が写真を撮った場所は、滑走路の南側の防波堤上ですが、車でもアクセス可能な場所でした。高知に旅行されて時間がある方は、是非、一度足を運んでみてください。なお、ローカル空港ですので、飛行機の発着便は多くありませんし、風向きによっては滑走路の北側に向かって離着陸を行いますのでご注意下さい。

 

  ◆企画制作

編集者:田上(建築設備コミッショニング協会 企画運営委員)

   編集長:大石(建築設備コミッショニング協会 企画運営委員)

 

   ※本誌に掲載した著作物の著作権は、特定非営利活動法人建築設備コミッショニング協会が所有します。許可無く複写転用することをお断りいたします。

お問合せメール:bsca_mail@bsca.or.jp

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